///終章///

まとめ(その1)

 さて「まとめ」の段階にやってきました。
 ここでは、心得的なことのおさらいをしてみましょう。

 まず占いの前には場を整え、気持ちを落ち着けることが大切ですね。
 やれることとしては、

できるならば占い専用の部屋やテーブルを用意すること。

それがむずかしかったら、一般に使っている部屋でもやっても構いませんが、日常的なものを片づけ、テーブルの上はできるだけきれいにし、せめてクロスを掛けること。

 お香を炊いたり、くつろげる音楽を流すのも効果的です。

さらに手ぐらいは洗っておきましょう。


 ///タロットデッキの扱いについて///

あまり神経質になる必要は無いですが、丁寧には扱って下さい。保管場所、保管用の箱や袋にこだわるのも本人が「その方がいい」と思えば、そうしてください。

 基本的に直射日光が当たるような所には置かない方がいいですし、湿度の高い場所も避けて下さい。

難しい問題として、箱などに戻すたびにカードをきちんと順番通りに並べ直す必要があるかどうかということもあります。私は基本的には並べ直した方が良いと思いますが、そうしなくても占いの的中率が落ちるという訳ではないとも思っています。

 私の場合で言うと、コレクション用のデッキはきちんと順番どうり並べていますが、よく占いに使うデッキはランダムに混ぜ合わされた状態で箱に入れています。


 
///占い時のこと///

相手をよく観察することと、先入観を持たないこと。おうおうにして、自分の先入観に添ったリーディングをしがちになりますから、そこは注意が必要ですね。

迷ったら自分の直感とカードを信用することが大切でしょう。タロット占いでは「上手く読めない」ことはあっても「はずれる」ことはありません。

あまりに占いに懐疑的な人は相手にしないこと。占いは肯定するより否定する方が簡単で楽です。不完全な科学的思考をする人には絶好の餌食でしょう。プロでない限り、そういうひとの相手をするのはマイナスにしかならないと思います。


 
///占い後のこと///

記録をつけておきましょう。これはあなた自身の成長過程を知る道です。


 ///全般的なこと///

タロット占いはその時々の運勢の流れを知るにはいいのですが、宿命的な大きく長いスパンの問題を扱うのは苦手です。その辺りを考えて、何でもかんでもタロットで占うというのはどうかなと思います。

占いの結果に振り回されないようにして下さい。運勢の流れはしばしば方向を変えます。これはタロット占いがいい加減なものだと言っているわけじゃありません。

 運勢の流れをタロットで見た上で何ら効果的な対処をしなければ、きっと未来は占いの通りになっていくことでしょう。

占いに頼りすぎないようにして下さい。上でも触れたように、占いの結果は絶対ではありません。占いは道具であって、効果的に使うことが大事です。いわば天気予報のようなものだと思って下さい。


 次回でこの講座も終わりですね。
 次は、もう少し今後のリーディングに役立つ実践的なお話ができればと思っています。

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