やや難しい占い編(その4)

ホロスコープ・スプレッド 1

 今回は「これを見て欲しい」という確固たるテーマが質問に無い時に、総合的な運勢を見るのに重宝するスプレッドをあげておきます。
 初級編の最後のスプレッド紹介ですから、ちょっと難しいことも書いておきます。正直、やや中級編に足を突っ込んでいますから今すぐ全部が理解できなくても気にしないで下さい。

 ということでホロスコープ・スプレッドを紹介します。

 このスプレッドの形は簡単にいうと時計に似ています。
 右の画像を見てみてください。

 まず自分なりのやり方でシャッフルをした後、サンプル画像のような形に
番号順にカードを並べていきます。
 並べ終えたら、表に返して解釈していきますが、表に返す順番はその時々の占いのテーマによって自由に変更して構いません。
 それぞれのカードの意味を以下にあげておきましょう。

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 ■1.「現在の状況、あるいは質問者自身のこと」
 ■2.「金運・経済的なこと」
 ■3.「近くへの旅・コミュニケーション・情報・兄弟」
 ■4.「家庭・家族・母親」
 ■5.「恋愛・娯楽・スポーツ」
 ■6.「健康・就職・環境・伯父伯母」
 ■7.「結婚・パートナーシップ・ライバル」
 ■8.「生と死・セックス・遺産」
 ■9.「遠くへの旅・高度な知識・宗教」
 ■10.「業績・仕事上の地位・適性・父親」
 ■11.「友人・サークル・新しいこと・変わったこと」
 ■12.「障害・犠牲・敵・霊感」
 ■13.「鍵になるカード」
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 例えば金運を見たいときは2のカードに注目しますが、もしその金運が仕事に関しているのなら6や10も見なければいけませんし、9も場合によっては関連しますね。
 恋愛なら5や7。家庭が関連するなら、4や6も見る必要があるでしょうし、恋愛の様相では8も関連するかもしれません。
 物事を学ぶという面では3や9ですが、成果という面では10も大切になってくる可能性があります。

 とにかく、あるテーマについてワンオラクルで読んでしまわず、他の関連しそうな項目も見て総合的に判断にしてください。

 また構造上、向かい合うカード同士は対極の意味を司ることが多いですので、その辺にも注目してリーディングしてください。

 ちなみにこのスプレッドは有名な割には結構誤解されることが多いのですが、各カードは占星術の12の星座(サイン)を象徴するものではありません。この12のカテゴリーはサインではなく、ハウスです。

 ですから1のカードは牡羊座のことについて述べているわけではなく、2のカードが牡牛座のわけでもありません。
 その辺を誤解しないで下さい。
 例えば獅子座の人がこのスプレッドをやってみて、5のところに良くないカードが出たからといって、それは獅子座の人自身に悪いことが起こるといっているわけではなく『恋愛・娯楽・スポーツ』に関して何か良くないことが起こると言っている訳です(単純に言えば)。

 あと、ホロスコープを応用しているスプレッドですから、占星術の知識のある方なら、アスペクトやエレメントを当てはめて解釈するのも多様な見方ができて面白いかもしれませんね。

 これはタロット占いの講座なので占星術関連の詳しい記述はしませんが、例えば「1,5,9」のカードは火のエレメントに関することを示すカードとして解釈すると、「行動」「積極的な考え」「自分自身という存在」「競争」などのテーマも担っていると思えますし、同様に「2,6,10」なら地のエレメントで「金銭」「仕事」「現実世界」「自然」が、「3,7,11」なら風のエレメントで「友情」「発想」「コミュニケーション」が、「4,8,12」なら水のエレメントで「感情」「霊感」「目に見えない繋がり」「家族」がテーマだという解釈が成り立ちます。

 アスペクトに関しては難しくなりますので簡単に触れますと、AとBという2枚のカードの関係は、それぞれが作る角度で分かるということです。
 大雑把に言いますと、次の3通りがあげられるでしょう。

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 ■ 間に3枚のカードを挟んで位置するカード同士は、お互いを助け合います。(これはさっきのエレメントでいうと、同じエレメント同士のカードとい うことになります)

 ■ 間に2枚のカードを挟んで位置するカード同士は、障害を与え合います。

 ■ 全く正反対に位置するカード同士はその示す内容によって引き合ったり反発しあったりします。
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 それと13のキーカードですが、これは全体を象徴するカードとはいえ、くれぐれも単独で解釈しないようにします。このカードこそコンビネーション・リーディングが必要なカードですからね。

 では次回はサンプルのスプレッドについて、簡単にリーディングしてみたいと思います。

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