やや難しい占い編(その2)

ケルト十字スプレッド 2

 前回はケルト十字スプレッドをご紹介しましたが、今回もその続きです。
 前回、サンプルであげたものを簡単にリーディングしてみましょう。

 まず出たカードと位置の意味をおさらいしておきましょう。

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 ■1.「現在の状況、あるいは質問者自身のこと」
 <カップの6>
 ■2.「障害と援助」
 <ソードの9>
 ■3.「過去の状況、問題の原因」
 <ソードの4>
 ■4.「近い過去」
 <ペンタクルスのナイト>
 ■5.「おこりえる未来、予想している未来」
 <ペンタクルスのペイジ>
 ■6.「近い未来」
 <ソードの7>
 ■7.「質問者の本心、問題をどう捉えているか」
 <ワンドの8>
 ■8.「周囲に関すること」
 <ペンタクルスの6>
 ■9.「願望と恐れ」
 <ペンタクルスの5>
 ■10.「最終結果」
 <ペンタクルスの4>
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 さてこれはある男性の今後について、大雑把に占ってみた時のものです。
 彼は仕事に不満をもっており、何か閉塞感を感じているようでした。

 まず■1.「現在の状況、あるいは質問者自身のこと」の<カップの6>に、ちょっと現実逃避気味の傾向が見えていますね。

 これに■2.「障害と援助」<ソードの9>、これは多分に主観的なものだ
と思いますが、物事の流れが上手くいっておらず、自分が本来いるべきではない所にいるかのような気分になっていることを思わせます。

 ■3.「過去の状況、問題の原因」の<ソードの4>は、いろんなスケジュールに追いまくられまともに休めていない、少なくとも気持ちが安らいでいないことを感じさせます。
 (<ソードの4>は本来「休息」を示すことも多いですが、私には、ここではアンチテーゼのような意味で出ているように思えました。) 

 ■4.「近い過去」は<ペンタクルスのナイト>。それなりに仕事を頑張ろうとしていた姿がありますし、■5.「おこりえる未来、予想している未来」には<ペンタクルスのペイジ>が出ていますので、今は良くなくても、いずれは事態が好転するものと、どこかに楽天的な気持ちもあるようです。
 ですが、■6.「近い未来」に<ソードの7>が出ているのが気になります。
 これは自分の感知しない場所で良くない流れが生まれていることを示します。

 どうやら彼を良く思っていない力があるようですね。

 ■7.「質問者の本心、問題をどう捉えているか」に<ワンドの8>ですからこれは先ほどの<ペンタクルスのペイジ>につながるのですが、今の事態は一時的なもので、すぐに変化が訪れるような認識を持っているようですね。
 確かに一見、彼を取り巻く環境はきちんとしていて、それ程問題は無いようですが、<ペンタクルスの5>が、気持ちの表面に出てこない恐れを表しています。
 つまりは不当に扱われることが怖いのです。
 しかもそれは先ほどの<ソードの7>かれもわかるように、根拠のある恐れ
でしょう。

 ■10.「最終結果」の<ペンタクルスの4>は、彼が心を閉ざしつつも、自分の信念だけは守れるであろうということを示していますね。
 やはり周囲との摩擦が起こってしまいそうです。
 信念が守れるということだけが、とりあえずは救いですね。

 結局のところ、彼の問題は彼のことをきちんと評価してくれる人がいるかどうかということになでしょう。

 ここで対策として、問題の原因に戻ってみましょう。
 <ソードの4>は彼が近視眼的になっているようすを思わせますね。
 問題に接近しすぎて引いてみるということができずにいるようです。
 ここはあえて休暇をとるなりして、客観的な視点を取り戻すことが、問題の解決にもつながるように思えます。

 全体的にソードのカードが目立つので、運勢がややトラブル寄りの感じもするのですが、ただ、大アルカナカードが一枚も出ていないということが、事態の流動性を示しています。
 つまりそれほど固定された運勢の流れだとは言えないということです。
 本人の心がけと行動しだいで、十分、運勢の好転が図れるでしょうね。


 ・・・ということで、いかがでしょうか。
 文字にすると細かい気持ちの動きが伝えにくくもあるのですが、何となくリーディングのニュアンスが伝わりましたか?

 もちろんこれが最高レベルの解読法であるとは言えません。研究の余地はまだまだ多く残されています。
 どうかみなさんも自分なりのやり方を確立して、自在にカードのリーディングができるようになってくださいね。 

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