簡単な占い編(その2)
新クロス・スプレッド
では今回は新クロス・スプレッドをやってみましょう。
最初に言っておきますが、このスプレッドは、占い師・藤森緑さんのオリジナル・スプレッドです。藤森さんの著書「ぜったい当たるタロット(魔女の家BOOKS)」に記載されているものですが、私が実際使ってみてかなり実効性のあるスプレッドだと思いましたので、ここに藤森さんご本人の許可を得て紹介させていただきます。
まずカードをシャッフルして、いったん手元にまとめます。
次にトップのカードから一枚づつスプレッドしていくわけですが、その順番と形は左の画像を参考にしてください。
カードは番号の順に並べていきます。
並べ終わったら各カードを表に返してリーディングをします。
各カードの位置の意味は以下の通り。
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■ 1. 考えるべき事
■ 2. 行動(どう行動するか、あるいはしないのか)
■ 3. 課題
■ 4. 反省(問題解決のために反省すべき事)
■ 5. 近い展開(おおむね1,2週間以内の事)
■ 6. 先の展開(おおむね1,2カ月以内の事)
■ 7. 結論
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ではサンプルのスプレッドについて簡単に(?)リーディングしてみましょう。
これは遠くで働く息子さんを心配する母親から「息子は最近仕事も変わって大変そうなんだが、この先どうなるんでしょう」という質問を受けた時のものです。
考えるべき事に<ワンドのクイーン(逆位置)>が出ていますね。これは息子さんの奥さんを指すのではないかと思えるんですが、現在、あまり良い状態ではないようですね。
仕事が変わり先行きが不安なのでしょうが、息子さんにかなりのプレッシャーを与えている様子が感じられます。行動も<ペンタクルスのキング(逆位置)>ですから、息子さんがやや頼りなく思えるのではないでしょうか。実際に息子さんの気持ちも安定していないように思いますね。
まだ仕事も変わったばかりで習熟もしていないでしょうし、この段階でどうこういうのもかわいそうな感じがしますが、でもそれが生活環境に大きく関係してきているとなると、無視できません。
課題の<ワンドの4(逆位置)>も気になります。息子さんにとって家庭がくつろげる場でなくなっているような気がします。このままではいずれ大きなトラブルが起こりそうですね。
反省の<カップの5>は今現在、視野が狭くなってきている状態に対する警告のようです。決して八方ふさがりではないのに、自分から自分を追いつめていっているようですね。
もっと周囲を見ることが必要です。味方もいるでしょう。協力者もいるでしょう。相談できる方もいるでしょう。
何もかも自分でやろうとしても上手くいきません。
それは近い展開<ワンドの5(逆位置)>からもうかがえます。誰かと競争しても勝ち目がないという感じですね。もうしばらくは結果を求める時期ではないようです。
先の展開<カップの8>はその状況をある程度本人が気づくことを表しているのでしょう。ただしこの段階では、まだ明るい未来は見えていませんね。
でも、だからといって悲観する必要はないのです。発想の転換はできています。これからですね。
結論<吊し人(逆位置)>がまだしばらくは忍耐の日々が続くような感じを与えますが、しかしこれは徐々に解決に向かうでしょう。
全体的に見てペンタクルスよりカップの方がスートとして多く出ていますね。これは仕事もさることながら、愛情面・感情面に関することの方が重要課題であることを指しているのだと思えます。
まず気持ちを安定させること。この場合であれば、息子さんとその奥さんとの気持ちのつながりがとても重要でしょう。
この新クロス・スプレッドは問題の原因と今後の展開がわかりやすく出ますので、とても使いやすいスプレッドだと思いますが、いかがですか?
どうか皆さんも実際に使ってみてください。
もともとは「ビジョン・タロット」及び「ジェンドロン・タロット」の解説書も兼ねているので、それらのタロットデッキと一緒に購入された方がより良いかもしれませんが(デッキとセットになっているものも売られています。
全国の有名書店や「魔女の家」に直接問い合わせれば比較的簡単に手に入るでしょう)、一般のタロットカード向けの解説書としても十分の内容があります。
とてもわかりやすくて、興味深い解説書です。ぜひご一読をお奨めします。
藤森さんのHP
http://www.d3.dion.ne.jp/~fujimido/index.html
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