占う前の準備編(その2)

 さてタロットデッキを手に入れたら占いをやってみたくなりますよね。
 当然、その目的で手に入れたのですからね。

 でもタロットは単にきれいな絵が描かれたカードではなく、あなたの心の深いところにある意識とコンタクトをとるための道具ですから、まずそれと気持ちの交流を持つことから始めなければなりません。
 といっても難しいことをしようというのではありません。

 よくタロットの解説書に「聖別」ということが書いてありますね。
 確かに魔術的な儀式が大切だと主張する方もいますが、それはそれ、興味がある方はお試しください。真剣にやれば、それなりに効果があると思います。

 でも私がここで言いたいのは、「まずカードに慣れましょう」ということです。

 いきなり究極のような話をしますが、タロット占いは、決してカードの解説書から意味を引き出すものではありません。あくまでもカードそのものから意味を引き出さないと本来の意味でのタロット占いとは言えないと思います。

 最初のうちは解説書片手にカードの意味を調べながらやっても構いませんが、いずれそこからは脱却しなければなりませんね。(とはいえ、要は慣れです。カードに親しめば、誰でも自然に意味をカードから取り出すことができるようになります。決して全部のカードの意味を暗記しろといっているわけではありませんから、ご安心を・・・)

 ということで、具体的に何をするかということですね。

 では、タロットデッキを扱う前には必ず手を洗ってください。そしてクロスを広げ、カードを箱から出しましょう。
 次に、各カードの画をよく見ましょう。
 優れたデザインのカードからは、自ずとそのカードの持つ意味が伝わってきますよ。

 どうですか。何か感じますか?もちろん、「嫌な感じ」、「明るい感じ」、「人間関係をあらわしているような感じ」など 最初は漠然とでかまいませんよ。
 大変かもしれませんが、78枚全部を見てください。

 ひとわたり見てしまったら、箱に戻すなり、解説書に従って占いをしてみるなり、お好きにしていただいて結構です。

 ただし占いをするならば、真剣にしてください。
 後、その時に出たカードを記録しておくことも忘れずに。
 出たカードの意味が、今は十分に理解できなくても、いずれはもっと良く理解できるようになります。
 前回も書きましたが、記録は大事ですよ。

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