タロット占いと霊感

 霊感が占いにどう関わってくるのかということは、私のように霊感が鈍い者にとっては難しい問題なのですが、ただし思えるのは、タロット占いに関して言うと、霊感が強い方は独自の方法でタロットカードを使っておられるようだということですね。

 精神的な世界、特に無意識と呼ばれるものと霊界の結びつきに関しては何かありそうだということしか言えません。

 とにかく私などは真正面からタロットカードのイメージ喚起能力を使って、その無意識の領域に入っていくことしかできないのです。
 霊感を使って何らかの結論にショートカット的に近づくということができるといいのかもしれませんが、それは私の考えるタロット占いではありません。
(もちろん、良くないやり方だといっているわけではありませんよ)

 世の中にはきっと霊感が強くない方の方が多いことだと思います。
 でも単純にタロット占いをするということに関しては必ずしも霊感は必要ありません。
 ただし直観力を磨く努力は必要ですけどね。
 あと、人生経験
(深い人生経験は言葉に力を与えます。もちろん単に年をとっていればいいというわけではありません)とイメージを言葉に翻訳する能力も重要です。

 実は一時、私も霊感が強くないために占い師には向かないのかなと悩んだ時期があります。
 でも霊感を使わない占いのやり方も様々あるということがわかってきました。
 よって今もまだ私は占い師稼業を続けていられるわけです。

 ちなみに西洋占星術に関しては、より霊感からは遠くなります。
 究極の話をすると、直感も必要なくなります。
 なぜなら厳密に組み上げられた体系にそって解釈することが第一で、自分なりの思い付きを加えることは良い結果に結びつかないことがほとんどだからです。
 無駄に長い歴史があるわけではありませんからね。

 タロットと西洋占星術とは、実はぜんぜん違う資質が占い師には要求されるので、かつてのように無邪気に「相性がいい」などとは言えないかなとも思い始めています。
 少なくとも優秀なタロット占い師が、優秀な占星術師になれるかどうかは別の話でしょうね。
 私にはどちらも興味深いので、両方追いかけていきたいと思っているのですけどね。

 あ、霊感から話がそれてしまいましたね。

BACK TO 【 UNDER A VIOLET MOON 】

COPY RIGHT (C) 2008 ORPHEUS ALL RIGHTS RESERVED