インターネットでの占いは有効か

 例えば対面での占いをした後、お客さんと雑談をしていて、最近よく聞かれることに、「インターネットで占いをして、本当に当たるの?」というものがあります。

 そうですね。確かに私にとって離れた所にいる人のことについて占うっていう行為は日常的なもので、別段、不思議でも何でもないんですが、その世界に馴染みがない方にとっては、雑誌やテレビの「今週の占い」なんてコーナーは別としても、占いというのは「質問者を目の前にして占って初めて成立するものだ」っていう固定観念があるようですね。

 最初に結論を言うと、離れたところにいる人のことでも占うことはできます。だからインターネットを通しての占いも当然できます。

 ではなぜ、離れたところにいる人のことが占えるのでしょう?
 それは超能力でいうテレパシーと一緒ですね。

 あなたはテレパシーってどういうものだと思いますか?
 日本語で
「以心伝心」という言葉がありますが、それがよく実体をあらわしています。
 つまりテレパシーというのは、離れた所にいる人同士が、話し言葉や文字などに頼らず、しかも一切の接触をしないにもかかわらず(数万キロ離れた者同士での実験もされましたね)心を通じ合わせる行為をさします。

 ところでこの時、お互いの思考は何によって仲介されるのでしょう?

 一般には、よく電波のようなものが想像されがちですが、私はそうではないと思います。
 すべての人の心というものは、普通ではなかなか関知できない奥底の方でつながっているという説があります。私はそれは正しい認識だと思います。

 例えばユングのいう普遍的無意識という概念もそれにあたるでしょうし、魔術の原理もそうでないと成立しませんし、さらにはアカシックレコードという概念もそれがあって初めて生まれてくるものだと思います。
 また心は横にも縦にもさらには前後にも無限の広がりをもっているのもの、時間と空間とを超越しているものでもあります。
 言い換えれば心というものは、各人によって分かれて独立しているものではなく、根っこの方ではつながっているひとつの大きなものだということですね。
 とすれば離れた所にいる人同士で、お互いの気持ちが通じ合うのも別段不思議なことではなくなってきますね。
要はチャンネルを開けるかどうかです。

 これは占いにも応用できる考え方ではないでしょうか?
 つまり思考は電話線を通じて伝わるのではなく、心そのものの中を通って伝わるのですから、インターネットだろうが、電話だろうが、あるいは手紙だろうが、現実の通信手段は何であれ結局のところそれは枝葉にすぎず、よっていくら離れていても占いは可能なのですね。

 ところでチャンネルを開くと簡単に言っても、実際に実行するのは容易ではありません。もちろん私も自力では出来はしません。
 でもそれを助けてくれるものがあります。そうですね、
タロットカードです。タロットカードは人の心の奥底(普遍的無意識の層)まで降りていって、占い師の認識できるレベルの所まで重要なメッセージを運んできてくれます。
 ちなみにこれは質問者を目の前にしていようがしていまいが、変わりません。
 タロットカードというのは、結局の所、そういう道具なのだと私は思っています。

 不思議で素晴らしい道具ですね。

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