あなたはタロットカードをお持ちですか?
もしお持ちなら、どういう経緯で手に入れられたのでしょう。
タロットカードは、本屋さんやゲームショップ、あるいはオカルトショップや雑貨屋さんなどで売られていますが(通信販売という手もありますね)、どこでどのカードに出会うかというのは、まったく予想がつきませんよね。
もちろん最初から、このカードを買うんだと思い定めて行く人のことは例外ですから、そういうツッコミはしないでくださいよ。
ところであなたが何らかの理由でタロットカードを手に入れようと思ったとして、では何を決め手にカードを選びますか?
///良い解説書が付いていること?///
これはバカにならない理由ですよ。とくに初心者の頃の解説書は、その後のカードとの付き合いに大きな影響を与えます。
///有名な占い師の推薦があること?///
占い好きの人にならお気に入りの占い師がいるかもしれませんしね。
///値段が手頃であること?///
まあピンキリなんですけど、中には高いカードもありますからね。また経験上、あまり安いカードは品質も良くないので結局はろくに使えません。経済状態と相談しながら選んでください。まあ相場は3千円くらいでしょうか。
///有名なデッキであること?///
これも有効な理由ですね。タロットカードのことをちょっと知れば、この世界でもいわゆるスタンダードというものがあることに気づくでしょう。有名なデッキにはやはりそれなりの理由があって、変わった新作のデッキより安心して購入できますよね。
ちなみにデッキとはすべてのカードが揃っている一組のカードという意味です。
///何となくデザインに惹かれて?///
とくに何ということもなくショーケースの隅に転がっているカードなんだけれど、パッケージからうかがえるデザインに、どうにも気を惹かれて買ってしまったという経験は私にもあります。
さてここまで良く読んでくださいました、ようやく本題に入ります。
タロットカードにおいてデザインがとても重要なことは言うまでもありませんよね。
とくに占いに使用する目的で手に入れるのであれば、なおさらそこに気を配る必要があります。
ひとことで言えば、インスピレーションのわくデザインのカードを選ぶことです。
ただ不思議なことに、インスピレーションのわくデザインのカードとお気に入りの画のカードとは必ずしも一致しないので注意が必要です。
私の場合で言うと、画がすっきりしていて、しかもオカルト的な要素がたくさん描き込まれているカードの方がインスピレーションがわきやすい気がします。色もくすんでいるより、鮮やかな方がいいですね。
大アルカナカードの画の内容は、スタンダードなものからあまり逸脱していない方が好きですね。とくに各カードに不可欠な象徴が省かれているカードは好きではありません。
小アルカナカードに関しては、できれば数札ではなく、画が描かれている方がいいですね。ウェイト版の系統のものが、やはり最も良い気がします。
あとコートカードを含め、描かれている人物の表情や仕草が、豊かである方がいいですね。
さらに、これはたいていの場合チェックの仕様がないのですが、カードの裏のデザインも結構重要ですよ。
正逆の区別のないものの方がいいと思います。それとシャッフルの時に気持ちを集中させるのにより有効なのは、直線的でスタイリッシュな模様より、やや曲線的でやわらかい模様(ケルト風のデザインなどは特にお奨めです)の方がいいですね。色は鮮やかでも、明るすぎないものがいいのではないでしょうか。
例えば、THE
GENDRON TAROTは、裏の模様が星をちりばめたようなデザインになっており、シャッフルしていると、本当にミクロコスモスの創世をしているような気になってきます。とてもいい感じですよ。
以上のようなことは、たぶん大部分の方にも当てはまることではないでしょうか。ぜひ購入をお考えの方の参考にしていただけたらと思います。
ところで、これまで述べてきたようなことを踏まえた上で、人生最初のタロットカード購入に当たって、ショーケースの前でもし迷っている人がいたら、私はきっとスタンダードなウェイト版を買うように奨めるでしょう。
そこを原点にすると、その後の発展が容易だと思います。
安価なタロット占い解説書に付属しているデッキでタロット占いを初めても、それはそれでいいのですが、その場合、大抵は大アルカナ22枚のみのカードであったり、紙質や印刷が良くなくていまいち気持ちが乗らなかったり、さらにはオリジナルなデザインのためカード本来の意味が良く伝わってこなかったりと、ゆくゆくは何かと不満が出てくるものです。
中には安価でもないのに、内容のひどいデッキもあります。実は、私も何度かそれで泣かされました。
本格的に占いを始めたいのであれば、しっかりしたデッキをまず買った方が絶対にいいと思います。
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