///////超簡単な小アルカナカード把握法///////

 まず最初に言っておきますが、これはあくまでも簡易的なやり方ですから、細かい部分には矛盾があるかもしれません。できればこれは単なるとっかかりだと思ってもらって、この後はみなさんなりに知識を広げていってもらえたらと思います。

 では早速いきましょう。

◆ 小アルカナカードを並べてみましょう。

 できればひと目で全体がわかるように、トランプの7並べのように、エースからキングまでスートごとに並べてみてください。
 スートの順番はどうでもいいですが、どう並べていいかわからないという方は、ソード・ワンド・カップ・ペンタクルスの順でどうぞ。

◆ 次に小アルカナカードを2つのグループに分けます。
 
分けたと思い込むだけでも構いません。数札とコートカードです。これらは別のものだと思ってください。

◆ スートを把握していきましょう。

 これだけはぜひ覚えてください。各スートが示す事柄です。

 『ソード』 状況の変化とトラブル。
 『ワンド』 積極的な心の動き。
 『カップ』 恋愛(同性との人間関係も含む)や心の問題。
 『ペンタクルス』 お金や仕事の問題。

 つまりソードが出ていたら「何か起こりそうだな」とかワンドが出ていたら「頑張れそうだぞ」などと、大雑把に考えてもらって結構です。
 また恋愛問題を占ってみてカップが多く出ていたら、良くも悪くも動きがでてきます。もし少なければ恋愛問題として発展するほどの関係(あるいは問題)ではないでしょう。これは仕事問題に関するペンタクルスでも同様です。

◆ 数札を把握していきましょう。

 1. では次のことを覚えましょう。

「偶数は良いカード。動きが安定するカード」
「奇数はトラブルのカード。変化を伴うカード」

 ・・・どうですか?大胆な把握法でしょう?タロット研究家の先生に怒られてしま
いそうですね。
 でも残念なことに例外もあります。

「エースは奇数だが良いカード。めちゃめちゃ良いカード」
「3はソード以外は悪くない」
「10はソードとワンドでは悪い」

 ・・・ちょっと複雑になってきましたか?でもまだ大丈夫ですよね。

 2. もうひとつだけ傾向を覚えてください。

「数が大きくなるほど具体的な意味が強まる。問題の終わりに近づくことになる」

 ・・・ということでコートカードにいきます。(いいのかそれで!)

◆ コートカードを把握していきましょう。

 これは人物を示すカードです。
 ですからコートカードがでていたら、その問題には具体的な人物か関連していると思って下さい。

 『ペイジ』 若者。男女の別は無い。
 『ナイト』 若い男性、あるいは若々しい男性。
 『クイーン』 大人の女性。
 『キング』 年配の男性、あるいは存在感のある男性。

 コートカードが多くでいてるときには人間関係の正常化が問題解決への大きな鍵となります。

◆ 逆位置の時は?

 単純に意味を反対にして下さい。
 良いカードは悪くなる、悪いカードは良くなるということです。

 ・・・ということで、小アルカナカードの大まかな把握ができましたか?
 ものすごく乱暴な方法ですが、スプレッドをさっと見た時に全体の傾向ぐらいはこれでわかるようになると思います。

 これ以上の具体的なカードの意味は、表を調べるなり、自分でカードから受ける印象なりを参考にするなりして解釈してください。

◆ ヒント

 ここでは初級編ということで、あまり深くは解説しませんが、今後の小アルカナカードの理解のために言っておきますと、小アルカナカードの各カードの意味は、それぞれのスートの意味と数の意味のかけあわせて生まれてきます。

 多分、スートごと(「ソード」のカードをエースからキングまで覚えて、次に「ワンド」に行くというやり方)よりも、数ごと(4枚の「エース」の意味を覚えてから、次に4枚の「2」のカードの意味を覚えるというやり方)に意味を把握するようにした方が早く全体像がつかめます。