☆★☆★☆//ホロスコープを見てみましょう(その5)//☆★☆★☆
<このページにおけるホロスコープは占星術ソフト「Stargazer」にて作成しました>
さて今回のテーマはアスペクトですね。
サインやハウスに比べ、変化が多く、さまざまな関わり合いの中のどれを優先させるかという点でも迷いやすいものですよね。
チャートによってはちっともアスペクトを持っていないものもありますしね。
ところで、このアスペクトっていうのは結構面倒なもので、本来は各天体ごとに厳密に決められたオーブ(角度の許容範囲)があり、それに従って算出しなきゃいけないのでしょうが、とりあえず今回はメジャーアスペクトだけオーブを8度(ただしセクスタイルのみ6度)と単純に考えて出してみました。
左の図はわかりやすくアスペクトをラインで表してみたのですが、本来もう少しグランド・トラインが重なっています。
それを全部描くとごちゃごちゃになってしまうので、一重にしか描いていません。
ちなみに赤がスクエアとオポジション。黄色がトライン、ピンクがセクスタイル、緑がコンジャンクションです。
メジャーアスペクトだけですが、一覧にすると以下の通り。
<トライン>
「月」と「木星・天王星」
「金星」と「木星・火星・冥王星」
「水星」と「木星・火星・冥王星」
「木星」と「天王星・冥王星」 |
<コンジャンクション>
「金星 」と「水星」
「天王星 」と「冥王星」 |
<スクエア>
「太陽」と「木星」 |
<セクスタイル>
「海王星」と「月・水星・金星 冥王星・天王星」 |
<オポジション>
「木星」と「海王星」 |
そして複合アスペクトとして・・・
<グランド・トライン>
「水星・木星・冥王星」
「金星・木星・冥王星」
「月・木星・天王星」 |
まずグランドトラインから言うと、これは「地」の星座の間に作られているものです。
もともと持って生まれた幸運を表すグランドトラインですが、この場合「地」の色合いが濃いので、仕事や経済面、現実性という面で恵まれている感じがします。
天体間のアスペクトではありませんが、太陽はM.C.ともコンジャンクションの関係にありますので、これもまた仕事関係での強運を感じます。
一方、「太陽」と「木星」のスクエアは幸運にあぐらをかいて、安易な失敗をしやすい傾向を指しています。
わがままで自分勝手な面が出てきたら反省の必要がありますね。
またこの「木星(牡牛座)」は、「海王星(蠍座)」とはオポジションになっています。
これは牡牛座の現実性と蠍座の精神性が対立しがちな面を見せているところです。
もともと「地」の要素が強いところに空想癖が混じってきます。オカルト関係への興味も、ひとつはこの辺りからも来ているのではと思われますが、とてもアスペクトを多く持ち現世的な快楽におぼれがちな木星のアンチテーゼとして、均衡をはかる役目もある気がします。
コンジャンクションは「金星 」と「水星」、「天王星 」と「冥王星」の2つですが、もともと「金星
」と「水星」はコンジャンクションを作りやすい関係にありますね。
とはいえこれはコミュニケーション能力と芸術性の発達に繋がるアスペクトですね。
文学・芸術に才を持ちます。ただこのコンジャンクションは山羊座にありますので、あまり幻想的な分野には向かないところもあります。因果関係を自分なりにつかんだ上でのものならいいのでしょうが・・・。
また「天王星 」と「冥王星」のコンジャンクションは世代的な傾向が大きいのですが、これはひとことで言えば改革の衝動ということになりますね。過去のものや誰かから受け継いだものをそのままにしておくことが困難で、自分なりに変えてしまおうとします。
このチャートに強い影響力をもつサインである山羊座の性格とは相反する流れですが、これが第5ハウスの乙女座で起きていることですから、ちょっと面倒ですね。
大それた夢を追わないはずの乙女座ですが、どうしても外に向かって改革的なエネルギーを持ってしまいます。
システムや情報処理という分野にそれは多く現われる傾向でしょう。
よってこの人(?)はパソコンやIT関連の技術、あるいは新しいメディアといったものに、どうしても敏感になりますし、自分なりの使いこなし方でそれを活かそうとするでしょう。
先ほどのコンジャンクションの天体とはトラインの関係にありますので、芸術的な仕事にパソコン等を活かすことができれば、かなり発展が望めるでしょう。
そしてセクスタイルでいうと、「海王星」と「月・水星・金星
冥王星・天王星」がそうですね。かなり多いですが、それらはすべて「海王星」に集中しています。
幻想的なものを幻想的なままにしておかず、自分なりの解釈で明確に理解できるようにしようとする傾向が全体的に見られますが、これはある意味、教育者に向く資質かもしれません。
「金星」と「火星」のアスペクトが良く、「月」も吉相を持っていることから、全体的な恋愛運はかなり良い感じがします。
ただ結婚後の生活にに関しては、第4ハウスのサインのルーラーである「太陽(第10ハウスの水瓶座)」が「木星(第12ハウスの牡牛座)」とスクエアにあるので、やや家庭面での困難があります。
趣味や芸術の分野で常に意識が外に向いていますし、ひとりになりたがる傾向が出てきます。
その辺りの兼ね合いをどうとるかが、家庭的な幸せをつかむための鍵となります。
また最後に「土星」ですが、これはここではノーアスペクトということになっていますね。
ということは「土星」本来の学びと深い英知の世界が魚座の傾向を帯びて強く出てくることを示します。
しかもディスポジターは蠍座の海王星。
これこそが、私をオカルトの世界へ引き込む根本的なエネルギーを指すのかなと思っています。
自分の世界に閉じこもり、「どうせ世間は認めてくれない」と思い込みがちな傾向も出てきますね。
ですから余計に精神世界にはまり込んでしまうのでしょう。
第5ハウスに多くの天体を持ち、第10ハウスにカルミネートしている「太陽(しかもM.C.とコンジャンクション)」がありながら、いまひとつ自分を対世間的に押し出していけないのは、この「土星」が自らを過小評価する傾向を強力に持ち続けているためだと思います。
目を転じて勇気を持てば道は必ず開けるでしょう。
ということでアスペクトはこれぐらいにして、次に行きましょうか。
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